あ い た く
「流生さん風邪引いちゃいます!
とりあえず入ってください」
強引に腕をひっぱり部屋に上げる
流生さんは抵抗する事なく、大きな体を揺らした
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「4月とはいえ、まだ夜は寒いのに…」
暖房を強めに入れて、ベッドに腰を降ろす流生さんを流し見た
流生さんの様子はどこかおかしく
ミントグリーンの瞳は虚ろで
"心ここに在らず"といった感じだ
「いつから外に居たんですか?」
なるべく明るい声で話しかける
返事がないのは分っているけど…