あ い た く



雨に濡れた流生さんの指先は冷たく


あたしの躰を強引に熱くしていくのに、流生さんの指先はいつまでも冷たいまま


シーツの擦れる音だけが部屋に響く





大丈夫…


後悔しない…




これで流生さんが元気になってくれるなら…




そう思ってみても、あたしの躰は流生さんを拒絶する




あたしに触れる流生さんを見ないのも…




その一つ



怖いんだ



あの瞳が…



何も映っていないミントグリーンの瞳を見るのが――――


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