あ い た く
ボールペンをポケットから差し出す
ニッコリと微笑むと…
その口元にはエクボが出来ていた
そのエクボをじっと見ながら差し出されたペンを受け取る
都会の配達の人はイケメンさんなのかな
若いし歳そんなに変わらないよね…
サインをしながらそんな事を思った
「ありがとうございます
またご利用お願…いしま―――」
ペンを返すとニッコリと微笑んでいたけれど
その視線がある一点で止まった
「―――?」
不思議に思って顔を傾げると
「―――ぃぃ」
キレイな声が零れた