あ い た く



流生さんの言葉の通り


あたしの躰を滑る指先は優しく



先ほどまでの行為をしていた人とは思えないぐらい…



時間が経つにつれて増える甘い声



自分の声じゃないみたいで…でも自分じゃどうする事も出来ない



恥ずかしくて指を噛んで耐えていると



「指噛んじゃったら傷ついちゃうよ?」




クスクス笑いながらあたしの指に自分の指を絡める



優しい声で諭され、声を殺す事も許してはくれない




慣れない甘い波に躰を震わせて


自分がどうなるか分らず、ただ"怖い"と首を振る


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