あ い た く
【暁(キョウ)SIDE】



肩を落としながら店を出て行くカノジョを確認してから隣に座る凛湖が呟く



「ねぇ…よかったの?


流生くんの事教えなくて…」



「いいんだよ」


「でも…」



腑に落ちない様子の凛湖はフォークを口に運んだままだった



「カノジョ本気だったよ


携帯番号知らないなんて…ついこの間電話してたじゃない」



何故か凛湖が泣きそうになっている


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