あ い た く
「誰って…流生さんの変わりに配達に来た女の人」
「……結依ちゃん、その人の話最後まで聞いた?」
最後まで?
途中から耳に入っていなかったような…
「確かに田舎に帰ったけど、"退職"じゃなくて"休暇"を取って行ってたの」
眉を下げて困ったように微笑む
「―――ちょっといいかな?
結依ちゃんに聞いてほしい事があるんだ」
ミントグリーンの瞳がまっすぐあたしの瞳を捕らえる
流生さんの真剣な眼差しに頷き、部屋の中に案内した