あ い た く



ベッドを背に座り込む流生さん


あたしもその隣に座った



「俺ね…」


深い息を吐いてから語り始める



「18の時に当時…


彼女だった子を亡くしてるんだ」


「え?」



余りにも予想外の話に言葉が詰まった



「高校最後のクリスマス


彼女から急に"あたし余命4ヶ月なの"って笑って言われた…」




その時を思い出しているのか悲痛な表情を浮かべる


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