きっと、救えるよね。。

義理のお父さんとのお別れの日が。

お父さんと会話をしていたある日のことでした。

いつも明るいお父さんは、なんとなく、いつもと違うように感じた。

私は、お父さん具合はどう?大丈夫?っと訪ねると、胸と背中が少し痛いから、湿布を貼って欲しいと父は言いました。

この頃のお父さんは、もう自分一人では、なかなか歩くことも出来ない体でした。
どんな痛みと聞いてみると、筋肉痛のような痛みだと父は言いました。

私は、父が筋肉痛になるような運動も出来ないと、ふっと嫌な予感がよぎったのです。

だけど、何となくしかわからず、まさかこの時、お父さんの死が近づいて来ていることには、気付かなかったのです。

母も病院に入院していたので、お母さんに会いたいよねって聞くと、ワシも一緒に入院したいと、突然父が言ったのです。

病院嫌いのお父さんがこんなことを言葉にするのが、不思議でした。

しかし、外から見ているといつものお父さんにも見えるし、たまたまそんなことを言ったのかもしれないと、念のため、旦那には、お父さんがこんなことを言っていたよっと報告はしましたが、旦那も私もまさか命を奪われるとは、思ってもいなかったのです。

お父さん、明日お母さんのお見舞いに行くからっと、その日の夜には普通に過ごしたのです。

でも、やっぱり食欲もあまり無いようにも感じた。明日の朝、様子が変なら一度病院で見てもらった方がいいと思って、眠りにつきました。
< 29 / 100 >

この作品をシェア

pagetop