きっと、救えるよね。。
そのまま、お父さんは集中治療室へと運ばれていった。。
義理の母は、体がかなり弱っていたので、カーテンのようなもので見えないように、ショックで倒れないように、ここで待っていて下さいと、看護師さんにケアしてもらっていました。

母は、お父さんの容態が良くないことに気付いていました。

私もどうしていいのか?

母の肩に手を添えることしか出来ませんでした。

旦那は、気持ちを抑え気丈になろうと一呼吸し、唇をつぶり、治療室へと一人で向かった。

私と母は、待合室で待つことになり、お母さんのそばにいて挙げて下さいと言われ、沈黙の中時間だけが静かに進んでいました。。

すると、数分後、旦那が無理に笑顔を作り、母の元へと来ました。

おかん、よーく聞いてやぁ。。
おとん、行ってしまったわぁ。

先生や看護師さん、皆精一杯処置してくれはったよ。
だけど、おとんもどれなかったわぁ。

っと、母に旦那は伝えました。

とても仲良しの夫婦だった、何十年も寄り添って、支え合って。

旦那も父の事を尊敬していた。

旦那は、一生懸命母が倒れないよう、自分も泣き叫びたいのをこらえ、現実を受け入れようと、必死な姿を見た。

母は、お父さんいかはったん!!
お父さんいかはったん。。っと、涙が溢れていました。
大切な命、寿命だとわかっていても、後悔が残ります。
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