きっと、救えるよね。。
お待たせしました。

先生が、別室の方にお呼びです。案内します。

父は、何かを感じていたのかもしれません。

じっと見ていたのです。

家族皆が、呼ばれるんですもん。きっと。何かがあるんだと思っていたのかもしれません。

先生の待つ部屋へ行った。
先生は、難しそうな表情でした。

挨拶を交わし、父の今の状態の説明が始まった。

今でも、思い出したくない記憶です。

兄、母、私の3人で説明を聞いた。

先生は、本当に突然なことなんですが、もう、血液の状態が、とんでもない数値になっていて。癌細胞が増殖していて、手のほどこしようがありませんっと伝えられた。

抗癌剤は無理ですか?

もう?他に処置は出来ませんか?

こんな急にってあるんですか!私は、身を乗り出しました。

父には伝えたられません。
もう、手遅れなんて。

あとどれくらいの命なんですか?

すると、先生は、今日いつ何があっても、おかしくない状態ですっと。


< 86 / 100 >

この作品をシェア

pagetop