カタオモイ




告白してからも、普通に話し掛けてくれたから。



学校の廊下やゲーセンで会うたびに、話し掛けてくれたやん。



笑いかけてくれたやん。



告白はどうやらてっちゃんからしたらしい。



好きな子がいたのに、どうして‥



‥‥あたしが勝手に勘違いしてたんだ。





 「ばっかみたい‥」



紅莉と一緒に下校していた帰り道、あたしは声を上げて泣いた。


すごく、好きだったんだ。


自分でもこの時改めて、思ったよ。



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