カタオモイ





 -「やった!一番後ろやん!」




あたしはクジを手に、ガッツポーズをしながら知奈に報告。




「かな、いいなーっ!知奈は一番前だよー」


 「知奈、めっちゃ遠いやん!」


「紅莉(アカリ)はどうやろうねー」



紅莉に聞きに行く知奈。


紅莉は、小学校六年の終わり頃に仲良くなった。


ちょこっとヤンキー気味な、女の子。


あたしの友達のなかで、一番美人で大人っぽかった。



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