本当の気持ち<短編>
コクハクノヘンジ

憂side

「憂。おはよ。」


「凛。おはよ~。」


「朝からラブラブだね。」


「つきあってないんだし、ラブラブとか言わないで。」


「でも好きなんじゃないの?」


「・・・わかんない。」


「一緒に帰ったりすんの嫌?」


「・・ううん。」


「嫌じゃないんじゃん。」


「うん・・・昨日の帰り、なんか自分がおかしいような気がしたけど・・でも嫌じゃなかった。」


「一緒にいてドキドキした?』


「・・・した。」


「なら完璧好きだね。」


「そうなのかな。でも男として見るようになったからとかじゃない?」


「じゃあ聞くけど、憂は他の男にそんなこと思う?」


「思わない・・・」


「でしょ?」


「うん。てことはやっぱ好きなんだよね・・・」


「うん。」


「伝えなきゃいけないよね。この気持ちを快に・・・」


「そうだね。恥ずかしいと思うけど、伝えたほうが、自分にとっていいと思うよ。」


「うん。じゃあがんばる。凛気づかせてくれてありがと。」


「ぜんぜん。恋バナできてたのしいし。」

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