【短編】無関心な彼女
「美都は、それでいいわけ?」


「はぁ。
泉は、どうして欲しいわけ?」


私には、全くわからない。


「美都の気持ちだよ。
美都の幸せが一番なんだよ。」



泉は、泣きそう。


心配してくれてるのは、わかるし嬉しいよ。


「泉、ありがとう。
けどね。
私は、何も感じないから、わからないの。
けどね。
克巳みたいにハーレムは羨ましいかな?」



私は、冗談みたく言った。


「まあ、女の私でもハーレムは羨ましいけど。」



泉は、さっきの泣き顔から笑顔に変わった。


よかった。


「まあ、気になるだろうけど、気にしないでよ。
なるようになるから。」


「美都がいいなら、わかった。」


渋々だけど、納得してくれたみたい。


よかった。


数少ない友達だから。


てか、この学校で私が友達と言えるのは、泉しかいないんだけどね。
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