君に.....
「………古澤」
古澤は、にこっと微笑むと、ポケットに手をいれたままこっちへきた。
「あいつは?」
「…え、ーと、多分帰った?」
「自分で立候補したくせに?」
馬鹿じゃんと、笑いながら、
あたしの前の机に、軽くもたれるように座った。
「ふ、古澤は?どうしたの?」
「ん?…藤嶋に、言いたいことがあって」
え。なに?
……………………
「同じクラスに…なれてよかったよ」
……え?
「ま。となりのこいつが邪魔だけどね」