君に.....





「美波のことは、古澤しかいないはずよ。そうでしょ?」



広美は俺のほうをむいてきたから、俺は全力で首を縦にふった。



「俺、わかってねぇんだって!早川のほうがわかってんだろ?じゃあ早川といればいいよ」



「わかるって何が?相手のこと全部わかんないと好きになっちゃだめなの?一目惚れはだめなの?

早川といればいいっていうけど、それは美波が思ってることじゃないじゃん」





広美すげぇ。素直な感想。
翔太も何かわかったような顔をして、立ちあがった。



「どこにいんの?藤嶋」


「中庭だよっ!!」



広美は笑顔で見送った(笑)。



「ほんとに世話のかかる二人だね」


「そうだな」



















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