君に.....
story6.広美と亮
「あ!待っ……」
古澤と教室にもどってると、
階段の裏で、二人でいる広美
と亮をみつけた。
「なんで助けるの!?
ほっとけばよかったじゃん!」
「ほっとけるわけねーじゃん!」
あたしと古澤はちょうど死角に
なってる壁にもたれて座っている。
「しばらく声かけるなって
言ったのに…!」
「じゃあ話しかけてくれる
まで待ってる」
「あたし、不思議だったの。
急に、よく教室にきたり
するから。
亮に言われたとき、やっぱりな
って…思った」
「広美…」
「殴って…ゴメン…
やつあたりして…ゴメン」