君に.....
昨日――――――
「あぶないっ!!」
練習中、だれかがとばしたボールが、藤嶋のところにとんだ。
俺がおいかけても、まにあわねぇ…って思ったとき、葉山がそのボールを取った。
「さっきのこと……」
なんて言えばいいかわかんなかった。
だけど葉山は気付いてたんだ。
「俺は、藤嶋のことはただの友達だと思ってる。翔太とは意味がちがう」
持ってたボールを俺になげながらそう言ってきた。
「わかってる。でも……」
「でも??」
不思議そうな顔をしながら、俺の顔をのぞきこむ。
「でも…俺が助けれてたらなって思っただけ!」