君に.....





俺もボールをなげながらそう言った。


――――――――――――



リレーの部がはじまって、次は俺らのばん。黄色のはちまきをまきながら、林らと笑っている藤嶋。やっぱり、さっきのは見間違いなのかな



「亮ーー!!がんばぁ!!」

「頑張って!!」



亮は無事、バトンミスなく俺にパスした。
俺は一人ぬかした。

次は藤嶋。真剣な顔をして立っている。



「頑張れ!」

「うん!!」


藤嶋はすごい勢いで走っていった。
背は本当に小さいのに、すばしっこい。
まぁバスケしてたらしいしな。



そのとき……

ずさーーっ!!!



「藤嶋っ!!」











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