君に.....
あと少しのところで、あとからきた神崎と衝突。神崎の足がからまったのか藤嶋はこけてしまった。
しかも、最悪なことに、足首をねじったのか、なかなか立てない。
「ねぇ!美波…!!」
林が俺に言いにきたけど、俺は……
藤嶋のとこへ行こうとしたとき、
藤嶋は歯をくいしばりながら、バトンを拾って走った。
バトンを次の走者にわたした瞬間、その場所に倒れこんだ。
「藤嶋!!」
林、亮たちと藤嶋のとこへ行くと、先生に、保健室につれて行けと言われた。
「ほら」
藤嶋は、俺の背中に乗って
「……ごめんね……」
と、泣きながら謝ってきた。
「なんで謝るの?」
藤嶋は答えなかった。