私の風
しまった…。


つい
怒鳴ってしまった。


また
泣かれると
嫌だな。


なんだか
こっちまで
悲しくなる。



…でも



怒鳴るなんて
久々だった。


人に本気で
当たった事が
ないから、

怒鳴る事も
ほぼ無かった。



あいつ…。



俺がこんなに
大切に
思ってるのに
なんて言い草だ。



俺のサーフィンが
上手すぎる?



まぁ
そこらの
サーファーと
比べればな。

実力は
あるかもしれない。


けど、
あいつにだけは
言われたくない!


あいつは
本当に
知らないんだ。


自分の
サーフィンが

どれだけ凄いか。




俺がどれだけ
あいつの
サーフィンに
魅了されたか。





ビデオなんかで
撮って見ても
多分、

この凄さは
分かんないん
だろうな。



あいつに
あいつの
サーフィンを
見せたい。



あいつが
本当に
凄い事を
証明したい。







「特大の鏡が必要だな…。」







まぁ、
所詮無理だけど。



…って
今あいつ…


なんか変な事
口走って
なかったか?
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