私の風
「今なんて言った?」
はっとする。
「…え?今私、口に出してた?!
いや~…まぁ色々…ね。」
なんなんだ。
なんか
…鏡って
言ってたよな?
「鏡がどうした?目にゴミでも入ったのか?」
心配そうに
私を覗きこむ。
う゛。
良心が痛んで
嘘はつけない…。
その上、
弥月には
あまり隠し事を
したくない。
「いや~。そうじゃなくて…。」
「じゃあ、なんだ?」
「弥月に鏡を…。」
「俺?なんで俺に鏡がいるんだよ。
なんか顔に付いてるのか?」
「いや、だから~。
大きめの鏡をね?
持ちながらサーフィンしてみればって、すすめようかと…。」
「なんだよ、それ。
どんだけナルシストなんだよ?!」
ナルシスト…
「ぶーっ!!!」
思わず
吹き出す。
弥月って
面白い!
真面目なのに、
たまに
冗談とか言う。
しかも
このふけ顔で!!
あ。
関係ないか。
また怒られちゃう。
「あはははは!!」
「いや…。そこまで笑うか…?
それより鏡の理由を話せよ。」
俺は
こいつの
笑顔に特に
弱いみたいだ。
いつ見ても
飽きない。
鏡の理由も
説明せず、
笑い続ける。
本当に…
こいつは…。
笑い続ける
沙鵺と
それを見つめる
弥月の間を、
甘く
少し暖かい風が
吹き抜けて
いった。
はっとする。
「…え?今私、口に出してた?!
いや~…まぁ色々…ね。」
なんなんだ。
なんか
…鏡って
言ってたよな?
「鏡がどうした?目にゴミでも入ったのか?」
心配そうに
私を覗きこむ。
う゛。
良心が痛んで
嘘はつけない…。
その上、
弥月には
あまり隠し事を
したくない。
「いや~。そうじゃなくて…。」
「じゃあ、なんだ?」
「弥月に鏡を…。」
「俺?なんで俺に鏡がいるんだよ。
なんか顔に付いてるのか?」
「いや、だから~。
大きめの鏡をね?
持ちながらサーフィンしてみればって、すすめようかと…。」
「なんだよ、それ。
どんだけナルシストなんだよ?!」
ナルシスト…
「ぶーっ!!!」
思わず
吹き出す。
弥月って
面白い!
真面目なのに、
たまに
冗談とか言う。
しかも
このふけ顔で!!
あ。
関係ないか。
また怒られちゃう。
「あはははは!!」
「いや…。そこまで笑うか…?
それより鏡の理由を話せよ。」
俺は
こいつの
笑顔に特に
弱いみたいだ。
いつ見ても
飽きない。
鏡の理由も
説明せず、
笑い続ける。
本当に…
こいつは…。
笑い続ける
沙鵺と
それを見つめる
弥月の間を、
甘く
少し暖かい風が
吹き抜けて
いった。