私の風
シャワーを浴びて
学校に向かう。


ぎりぎりに
学校に着いた。


ほっとして
ため息をつく。



「危なかったな。」



後ろから
声をかけられた。


「どうしたんだ。珍しいじゃん。ぎりぎりなんて。」


敏行(としゆき)だった。


「いや…。ちょっとな。」

「ちょっと?!何?!何かあったの?!」


うるさい。

こいつ、
いい奴だけど、
すごくうざい。


「何でもないよ。」

「気ーにーなーるー。」

「…だから本当に…」

「俺も気になるな。」


後ろからの声に
驚いて振り向くと、

そこには
正(ただし)が
いた。

「本当に珍しいじゃん。
俺、中学からこいつと一緒だけど、
こんなぎりぎりに来るの見たこと無いよ。」

「まじで?!」

「おい、まさ(正のあだ名)!!」

俺を押しのけて
とし(敏行のあだ名)
が、正に迫る。


「正(まさ)!まじ?その話。」

「敏(とし)!そんなくっつくなよ。本当だよ。」

「きゃー!!ちょー意味深!!やっぱり何かあったんだ!」


騒ぎ始めた敏と
興味津々の正。




…しまったな。




二人の反応に
俺は

心底、
ぐったりしていた。
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