私の風
そのまま
静かに
正はトイレから
出て行った。
「行っちゃったよ?」
いいの?
という感じに
沙鵺が俺の顔を
覗き込んでくる。
「…戻ってくるよ。」
「?」
案の定、
正は敏を連れて
すぐに
戻ってきた。
「ぎゃー!!」
「え…?!」
敏の悲鳴に
沙鵺が驚いている。
「ちょっと!弥月、お前何してんだよ!!」
「俺、弥月がナンパしてんの、初めて見た…。」
敏が喚き、
正が深刻そうに
ぶつぶつ言う。
「違うよ。ナンパじゃないって。」
「じゃあ何だよ!!女の子、男子トイレに引きずり込んで!!」
「それは…。」
「弥月、お前…。突然女の子に興味持ち出したな。」
「だから違うって…」
「ぷー!!」
俺たちの
やり取りを
見ていた沙鵺が
突然吹き出した。
「弥月ちょー面白い!!」
沙鵺の反応に、
正と敏が
動揺する。
「ちょっと…お前は黙ってろ。」
「はーい。」
俺と沙鵺の
何気ない会話に
さらに二人が
動揺する。
「え?え?本当に何なの??」
「え?や、弥月…?」
正と敏が
目を見合わせる。
ほら見ろ。
お前のせいで
めんどくさいことに
なったじゃねーか。
私だけのせいじゃ
ないわよ。
弥月にだって責任は
ありますよーだ。
目で会話…
いや、喧嘩する。
こいつ。
おれの人生にも
風を巻き起こしてるな。
「はぁ…。」
もう一度
溜息をつき、
トイレの窓から
外を見る。
太陽が沈み、
水平線だけが
金色に
輝いていた。
静かに
正はトイレから
出て行った。
「行っちゃったよ?」
いいの?
という感じに
沙鵺が俺の顔を
覗き込んでくる。
「…戻ってくるよ。」
「?」
案の定、
正は敏を連れて
すぐに
戻ってきた。
「ぎゃー!!」
「え…?!」
敏の悲鳴に
沙鵺が驚いている。
「ちょっと!弥月、お前何してんだよ!!」
「俺、弥月がナンパしてんの、初めて見た…。」
敏が喚き、
正が深刻そうに
ぶつぶつ言う。
「違うよ。ナンパじゃないって。」
「じゃあ何だよ!!女の子、男子トイレに引きずり込んで!!」
「それは…。」
「弥月、お前…。突然女の子に興味持ち出したな。」
「だから違うって…」
「ぷー!!」
俺たちの
やり取りを
見ていた沙鵺が
突然吹き出した。
「弥月ちょー面白い!!」
沙鵺の反応に、
正と敏が
動揺する。
「ちょっと…お前は黙ってろ。」
「はーい。」
俺と沙鵺の
何気ない会話に
さらに二人が
動揺する。
「え?え?本当に何なの??」
「え?や、弥月…?」
正と敏が
目を見合わせる。
ほら見ろ。
お前のせいで
めんどくさいことに
なったじゃねーか。
私だけのせいじゃ
ないわよ。
弥月にだって責任は
ありますよーだ。
目で会話…
いや、喧嘩する。
こいつ。
おれの人生にも
風を巻き起こしてるな。
「はぁ…。」
もう一度
溜息をつき、
トイレの窓から
外を見る。
太陽が沈み、
水平線だけが
金色に
輝いていた。