私の風

マック２

「とりあえず、外に出よう。」

沙鵺も含めて、
正と敏も
トイレから
出す。


はっきり言って、


トイレにいた
知らない人の
視線がかなり
痛かった。


「君、年いくつ？」


あ。
敏のやつ。


「私？１４ですけど…。」


沙鵺も
素直に
答えてるし…。


「１４？！」


敏が叫び、
俺のもとに
近づいてくる。


「なぁ。１４だってよ？見えないな。
めっちゃ大人っぽいじゃん！」

「まじ？！おい。すげぇな。１４かよ。」


なぜか
正が反応する。




珍しいな。

正は面白い奴だけど、
あまり興奮して
ものをしゃべらない。


「１４だと何がすげぇんだよ。」


少し声を
荒げる。


「あー…。あのね。あんまり大きな声でしゃべらないで…。」

突然、沙鵺が
きょろきょろ
しだす。

「あぁ。確かに迷惑だな。」

「ごめんなさーい。」

正と敏が
素直に
静かになる。


「あ。いや。そうじゃなくて…。…すいません。」


あわてて
正と敏に
謝る沙鵺。




どうも
おかしい。


「なんだよ。」


沙鵺に
一歩近づく。


「いや…。私の友達が…」