LoverS -ラヴァーズ-
男の腕からすり抜け
男の目を見る
色素の薄い茶色い目に私が映る
茶色い目には茶髪はお似合いだ。
いま、気づいた。
『ねぇ私の事世界で何番目に好き?』
望むのは一番だけ。
そして男は
耳に囁かず
私の目を見て
腰に腕を回しながら
『俺にはサキしかいない』
そう言った
一番目とか数字で言わず
遠回しに言うのは
いつもの事
だけど、今日は
『一番』だと
言って欲しかった
卑怯な男
私しかいないと言いながら
結局は私に決めさせる
何番目か。
私に想像させる