LoverS -ラヴァーズ-



男の腕からすり抜け


男の目を見る


色素の薄い茶色い目に私が映る

茶色い目には茶髪はお似合いだ。

いま、気づいた。


『ねぇ私の事世界で何番目に好き?』


望むのは一番だけ。


そして男は
耳に囁かず


私の目を見て
腰に腕を回しながら

『俺にはサキしかいない』

そう言った


一番目とか数字で言わず

遠回しに言うのは
いつもの事

だけど、今日は
『一番』だと
言って欲しかった


卑怯な男
私しかいないと言いながら
結局は私に決めさせる

何番目か。

私に想像させる

< 11 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop