LoverS -ラヴァーズ-
『相変わらずね』
背伸びをして頬にキスをした
『リップがついただろ~』
なんて笑いながら綺麗な手を自分の頬に添えた。
しばらく会えなくなる。
『ハル、また帰ってきたら遊ぼうね』
私の目の前に立つ
綺麗な顔の男を私はハルと呼んでいる
私のキスのせいでついた
ハルの頬に触れリップの跡を手で拭いた
くっきり付いていたリップの跡は消え
何だか少し切なくて
なかなかハルの頬から手を離せなかった
ハルは頬に当てられた私の手に触れて
頬から手を離し
手にキスをおとした
それも左手の薬指に。