LoverS -ラヴァーズ-


明日からは
早坂純の家


暗記し終わったファイルをゴミ箱に捨て

いろは歌を口ずさみながら
スーツケースに衣類やアクセサリーなどの準備をした


左手に小さな子供がはめるようなビーズのアクセサリーをして
眠った


これが私の『儀式』


何だか、ベッドで眠る気にならなくて

久しぶりに布団で眠った

『寂しい…』
一人呟き自分で自分を慰めるようになってしまった

いつからだろ。
寂しいと呟いたら誰も抱きしめてくれなくなったのは。

ツライ
何だか、とてもツライ。

< 25 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop