LoverS -ラヴァーズ-
『あ、俺の名前は…』
『早坂純、でしょ?』
『なぜ、知って…』
『お仕事は弁護士サン、
歳は27歳
誕生日は2月14日
何気にバレンタインが誕生日な事を気にしている』
『うわっ…
お前、本当に気持ち悪い…』
俺の本心だった
サキの言った事は全て合っていた
サキはゴミ袋にカップ麺を入れながら笑い
『言ったでしょ?
私はあなたの事を何でも知っている…と』
低く女らしくない声で呟いた
『行くトコがない』そう言ったサキが
あまりにも儚く寂しそうだった
そして、出ていけといって
万が一、出ていったとしても
この変人は何をしでかすか分からない。
危険だ…
仕方なくサキを俺は家においた