LoverS -ラヴァーズ-
それから書類片手に
自分の部屋に戻り
ずっと仕事をしていた
夜中に眠気覚ましにコーヒーを飲みにリビングに戻ると
サキはおらずテーブルには
サランラップに包まれたハンバーグが置いてあった
『チンして食べてね』
そんな無愛想な一言だけのメモが添えられたハンバーグを俺はゴミ箱に捨てた
苦手なんだ‥
ハンバーグは。
もう、食べたくなんかない。
゛あいつ″のせいで。
勿体無いとは思うが
どうしても食べる気にならない。
女なんか信じるわけない。
特にサキみたいな何を考えている女は絶対に信じない。
そんな事を考えながら
コーヒーを飲み仕事を続けた。