LoverS -ラヴァーズ-


朝、軽い睡眠しかとっていないせいで

眠い‥-


ベッドから降り
軋む床を歩きながらリビングへと向かう


ソファには乱れた毛布があり
サキが寝ていた印が此処にある

キッチンから甘い香りが漂う

『おはよう』

サキの明るい声が部屋に響き
苛立つ

眠気のせいか苛々が半端じゃない


『ホットケーキ‥』
呟いた俺にサキは笑い

『好きでしょう?』
なんて言った

ホットケーキも嫌いになった

好きだったのに。
人は簡単に嫌いにも好きにもなれる

俺のように。

ハンバーグを思いだしサキに近寄った

< 41 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop