LoverS -ラヴァーズ-
朝、軽い睡眠しかとっていないせいで
眠い‥-
ベッドから降り
軋む床を歩きながらリビングへと向かう
ソファには乱れた毛布があり
サキが寝ていた印が此処にある
キッチンから甘い香りが漂う
『おはよう』
サキの明るい声が部屋に響き
苛立つ
眠気のせいか苛々が半端じゃない
『ホットケーキ‥』
呟いた俺にサキは笑い
『好きでしょう?』
なんて言った
ホットケーキも嫌いになった
好きだったのに。
人は簡単に嫌いにも好きにもなれる
俺のように。
ハンバーグを思いだしサキに近寄った