LoverS -ラヴァーズ-
秘想 -SAKI-
゛メグミ″
純が小さく呟いた言葉は
まさしく私が待っていた言葉だった。
金髪もやめて派手なネイルも外して
冗談じゃない、こんなカッコ。
まるで優等生のような
こんなカッコ私には似合わない。
だけど、しばらくこのまま。
鏡に写る偽りきったジブンに自然と笑えてきた。
『誰よ、本当に。』
笑い声と共に発した言葉は
酷く虚しく響いた。
何がしたいの私は‥
心に秘める思いに気づかないフリをして鏡から目を背けた。