LoverS -ラヴァーズ-
純は本当に無愛想で。
行動も言葉も。
だから損をしている、絶対に。
『純のその無愛想な精一杯の優しさを
゛メグミさん″に分かってもらえれば良かったね。
そしたら終わりなどなかったのに』
やっぱりね、そんな顔するんだと分かってたんだよ。
不機嫌に、私を大嫌いとムカつくとそんな顔を。
でも、裏腹に寂しそうに切なそうに。
そして、私に背を向けてドアまで歩き出して
振り返らず冷淡な声で言った