太陽はいつも雲の上で照り輝いている

《三章》⭐️過去は未来を変える為にある

あれから、数日が経ち、お父は、相変わらず、千鳥足で、帰ってくる

家では、夕方六時半を過ぎると、必ず、ごぜんさま、、
そんな、毎日が時を刻んでいった

14歳になったお正月


遠方に仕事に行っていた兄は、忙しく帰って来なかったが、もう一人の兄が久しぶりに帰ってきた

正月なので、それを良いことに、お父は好きなお酒をペースよく、ぐびぐびと煽るように呑みほしていく


『お父さん、ちょっと飲み過ぎやないの？』と母

母は、父の毎日の、お酒の量とペースを把握していた……

『いいやん、久しぶりやから、お父も気分よう呑んでるやから』


『せやけど、いつもよりか、フラフラよ、、』

そんな会話をしている矢先

父がトイレへ……


ドォッーン！

まるで、地震がきたかの様な、地響きするくらいの音が家の中に響いた


『お父、酔いすぎてこけたんちゃうか！』


三人でトイレへ駆け寄ると
真っ青な顔をして舌を出して倒れている父


『お父！お父！』

これは、ヤバイ！僕は、父の気道を開けるように、支え、兄に救急車を呼んでもらった
息も浅く気道を開けなければ窒息するくらいの息遣い、、5分程で救急車が到着、そのまま大きな病院へ搬送された


病院につくと、アルコールを抜く点滴をしながら、意識は処置中に回復

『お父、大丈夫かな』

二時間が過ぎた頃に、血圧が一気に下がるが、お父は、さすがに強いその後はすぐに回復していった


『お父、程々にしなあかんやんか』


『酒も好きで呑んでる、こんな事も、たまにはあるわな』

『たまにも、あったら困るよ、お父さん』


２日程で退院…

あんな、こんな、あったにも関わらず
相変わらずの、晩酌

父強しと言っていいものか、、、