太陽はいつも雲の上で照り輝いている
翌日

『つとむ君は、一人も手を出されてないので、傷害の罪はありませが、ガラスを割った事が原因で怪我人が出たわけです』

『つとむは、やはり……』

『いえ、それも、証拠も無いのもあって、今回は厳重注意として親御さんの教育にお任せいたします』

『ありがとうございます』
『お母、ごめんな』

お母は、小さくうなづいたその目には、うっすら涙がにじんでいたのを覚えている…
小さく、ごめんなさいと呟いたのを覚えています。


一週間がすぎ……

怪我をした友達が教室に来て

『俺が怪我したのは、つとむのせいやないしな、最初は心配で来てくれたんおれらは知ってたから』

『そかっ』

僕は、複雑だった
自分は、なんてことしたんやろうと言う気持ちと、最初は人を思う気持ちを持ってたのに……本当の俺はどっちなんやろう……って

日々、それを考える毎日になってしまった自分がいた
どちらが本物?偽物?
小さい頃は、思いやりある可愛く優しい子と言われていたのに

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