太陽はいつも雲の上で照り輝いている
料理の仕事について、二年が流れた……18歳の夏

毎日、約13時間労働
料理は覚えてきたものの、、、体は悲鳴をあげている

そんな毎日の中、社会の人間関係に、いよいよ悩まされる時がやってくる……


『おい!もっと早よ、動け!なんや、このスープ!作り直しや』

『はい、すみません』
と謝った瞬間、、

そのスープ…

味見も何もしないで

ドボドボとシンクに流される……

僕は、僕の作った、一生懸命という思いを入れて作ったスープ

シンクの端についた、流されたそのスープを指につけ口にした
コック服の袖で涙を拭きながら何度も何度も
指を走らせていた


『玉葱、全部剥けたか』

『あっ!まだです』

『30分で剥け言うたやろ』

『すみません』

10個や20個ではなく……

その数、2ケース!約200個はある…
そんな時間では、到底無理なこと…

社会の?料理人の?

いじめ……

それに耐えながら日々を過ごす
人の思いやりとは何なのか?
人の優しさとは何なのか?

気づけば、僕は
毎日に近いほど、涙が出てしまう、悔しくて、情けなくて、、、
そんな、思いをしたが、料理人は悪くない
料理は大好きだ

だから、だから
諦めなかった
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