太陽はいつも雲の上で照り輝いている
四歳になり……

丸い大きな金木犀の木によじ登り、父の職場でいたずらしたり、元気過ぎて、怪我ばかりしてきました。

時には車にひかれ、そして……

『わぁーん!あちゅい!痛いぃ』

『つとむっ!』

僕は、気が狂ったかのように泣き叫んだ。

遊びちょけて、ストーブの上の熱湯を右足全体にかぶってしまった

泣き叫ぶ僕を抱き抱え、母は近くの総合病院まで走った

病院に着くと
履いていたジーパンが皮膚に引っ付き、先生は、ジーパンと僕の右足の皮ごとハサミで切り剥がした!

包帯を右足ぐるぐるで、僕は、痛さで気を失っていました。

痛さも残った中、目をあけると…母は

『つとむ、ごめんね、お母さんが、つとむを見ていなかったからだよね、ごめんね、つとむ』

母の愛情に触れた瞬間、足の痛さより、子供ながら、心の痛さを感じて泣いていました。

あれから一年…… 僕は幼稚園に入園する日を間近にしている。そんな中、近所の友達もできました。
ある日…遊んでいた時、友達は絵本を読んでいた…

『次はここから、む〜ちゃんが読んで!』
『僕、読めないよ、、』
『どうして、読めないの?幼稚園行くんだよ、読めなくちゃ幼稚園行けないよ?バカだよ』

僕は、泣きながら家に帰った記憶は今でも忘れてません。

『どうした、つとむ?』

『絵本読めないから、バカだって、幼稚園行けないだって、、』

『つとむ!悔しくて泣くなら今から覚えたらいいの。お母さんが教えてあげるから泣かない』

その日から、母との特訓が始まりました。

『わからないよぉ〜書けないよ〜』

『泣いて諦めるなら、もう、幼稚園は行かなくていい』

毎日、毎日を何時間も五十音を覚える日が続きました。

入園を前にして、僕は、ついに、五十音を全て覚え、みんなは、まだ平仮名を書けないのに、僕は書く事まで出来るようになっていました。
入園して、間もない頃、唯一、幼稚園内で、平仮名を綺麗に書ける園児として褒められたことも忘れていません。

『やったね、つとむ』

僕は、また、母の温もりを感じました



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