太陽はいつも雲の上で照り輝いている
『お父…でッ!話てなんや』

『まぁ、母さんが来て、ご飯ゆっくり食べながら話そうか』

『嫌な話やったら聞かへんよ』

『嫌な話でも、良い話でも、聴くという器をもて、お父がよくいってるやろ』

『それも、そうやな(笑)』

『おまたせ、出来たからつとむ、運んでくれるか』

『なんと!好きな料理ばかりやん!なんて贅沢な食卓』

30分程過ぎた時…

『実はなぁ、お父な、、2日後に、内視鏡での切除手術するんや』

『はっ!!いきなり何言うてるん?』

『血便でて、下痢も止まらないから病院行って診てもろたら、悪いもん出来ててな四つ程』

『悪いもんて、それって、まさか……癌?』

『そうや、そいつや』

『はぁーでっ?大丈夫なん切除したら』

『切って診てもらわない事には、わからんそうや』

『ありえへんやろ、お母、退院して、まだ一年で次は、お父か』

食べる箸も止まり、料理が口に入らなかった。それを見て、お父は笑いながら………

『つとむ?まさかお前が、もうあかん、お父は死ぬとか思ってるんやないやろな』

『そんな…そんな事考えてない』
図星だ

お父には、心見透かされてるかのように、それは当たっていた。

『つとむ、どんな事があっても、どんな逆境があっても、その時に、駄目と思って諦めたり、辞めたりしたら、次に来た逆境には勝てないんや、せやから、生きる為に手術もするんや!だから、お前がいらない心配はするな』

こんな時に、お父は僕が心配することに心配している。駄目だと思った時にやめると次の逆境にも勝てない
その言葉は、今もここに深く深く生きています
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