太陽はいつも雲の上で照り輝いている
薬をもらって帰るも痛みは和らがず、もう100歳を越えた老人みたいな歩き方
夜になると痛さは、腰後ろから…なんと移動して前膀胱あたりに……
この辺りになると少し痛さは和らぎ、最終関門に
朝まで痛みは続き……
結石はいよいよ、尿管に……

『痛ッなんやこれ』

水を多めに接種しろとの先生の指示かなりの量を飲み解放される最後のトイレ

『あかんあかん血が血が』


便器は血だらけ
体が悲鳴をあげている


何度も何度も、トイレに行くが結石は一向に出ない
冷や汗だけがタラリ

繰り返す事に、結石は出口に……出口につれて痛さが増す

『ホンマにしつこい悪魔もう勘弁してや頼みます』

1日に何回、この場所に来たことか

これで最後にしてやると、一時間、頑張った夜

『痛たぁ〜〜〜〜うぅ〜〜〜くそぉ〜〜〜』

ポロン……

血だらけの中に

『この石こんなのが……』

よく見ると……
金平糖……こんぺいとう
ギザギザ!ギザギザ!
これは痛くて当たり前!

結石が出ると、何もなかったかのような体

『えぇ〜〜何なんだ何ともないえっ』

嵐が去った、村に
ポツリと一人
立ち尽くした旅人になっていた………
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