太陽はいつも雲の上で照り輝いている
『こんちは、初めまして…』

こわもてのちょび髭をはやした少しひ弱な男が前にいる


『僕が来たのは、僕も一緒になってお返ししたいと思いまして、彼女の負債は僕の負債としても認識していただきたく、こうしてお時間とってもらいました』


『なんや、兄さんは、彼氏か?彼氏は別におるやろ?』

『いや、彼氏ではないんですが、僕がただ力になってやりたくて』

『まぁ、それは、こっちもありがたいけどなしかし、彼氏は何をしとるんや?頼りないな…女一人守れないて』


思っていたより話は和やかに進んだ

やがて、気が付いた時には、まゆも彼氏と別れ、今は僕と暮らし始めている

『まゆとにかく二人で色んな困難を乗り越えような』

『ありがとう風ちゃん』

二人で一生懸命働いた
借金は中々減らず……一年、また一年が過ぎて行く

お父70歳お母60歳
そろそろ、二人の体も心配なころ……
まゆも何度か僕の実家にも顔を出していることから、二人の借金を肩代わりしてくれた

それを期に
一緒に住む話が出始めた
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