太陽はいつも雲の上で照り輝いている
病院に着いて…

『おはようお母どうや』
『大丈夫』

『お昼、まだやったら、ご飯食べに食堂行こうか』

『お母さんは、あまりいらないけど、風助、まゆちゃんは、お腹減ってるやろ』
『お父も減ってるやろ』

『わしも、あまりいらんけど行ったらいいぞ』

四人で、ゆっくりと歩く、その足が今を振り返ると、歩いてはいけない時間の歩みだった……

『お母昨日、お父、お寿司屋さんで低血糖になったんよ』

『大丈夫お父さん』

『大丈夫や』

『昨日から、ご飯、あんまり食べてへんなぁ今もいらんみたいやし、調子崩したんやな』

『毎日、病院来なくていいよ、お父さん』

『わしの楽しみは、母さんのとこに来る事や』

どことなしか笑顔も悲しそうな目をしながらだった


『お父、ほな夕方にまた迎えにくるから』

『あぁ』

二人で歩く
お父とお母を少しの時間
目が追っていた

『2人共、ホンマにおじいちゃんとおばあちゃんになったな』

『いつまでも仲良しやなお父さんとお母さん』

まゆと2人、そんな会話をしながら、車に乗って用事を済ませに出かけた

出て、30分が経った

午後一時十五分……

一瞬に時が
凍り付いた…暑い夏の最中
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