虚構
私は絶句した
母は自分の幸せのために私をおいていったのだ
約束なんかしたって、あいつが守るはずがないことぐらいわかってたはずだ

「悪いけど…京子はもう大人だし、一人でも生きていけるわね?
いい子だから…」


写真だてに写ってたのは幸せな家族だった

母と、知らない男と、高校生ぐらいの知らない子の


< 13 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop