卒業




俺は笑いかけられる度にどきどきした。






恋ではないと思ってた。






けど、講習のときに鈴木手作りの弁当を横取りしたとき思った。







「俺の恋の味だ」






ばかばかしいとは思う。






でも、胸が高鳴った。






おいしかったし、あの時の鈴木の笑顔。







今までにないくらい温かく、寒かった。








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