卒業
「お前、俺がいんだろ!元気出せよ」
そんな風にしてもかわんないの分かってるよね。
なのになんでそうやって…
私のことかまうのかな?
「受験勉強疲れただけ。もういいじゃん、帰ってよ」
私はそっけなくそういうと、何事もなかったかのように部屋へ向かった。
私、知ってる。
優が私の気持ち知ってること。
それでも私を好きであるということ。
なんで好きな人には好かれなくて、好きでもない人に好かれちゃうんだろう。
そう思うとなんだか自分の価値そのものも分からなくなってきた。