海辺の狼〜イケメン4人に愛されて〜
もしかして、この転校生と夏って、知り合いなの!?
「……夏だけじゃない」
「へ?」
突然隣に座っていた紅次郎がぼそりと独り言のように言った。
あれ…さっきの聞こえてた!?
「声に、出てた」
「あ〜…やっぱり?気にしないでもらえるとありがたいんだけど」
「あぁ、分かってる」
紅次郎は物わかりがいい奴だね、うん。
なんてことを考えるあたし。
…って、こんなこと考えている場合じゃなくて!!