海辺の狼〜イケメン4人に愛されて〜


ふと気が付いた。

転校生くんに話しかけてみようかな。


知り合いが居るとはいえ不安…だろうし。

何より、それが分かってるのはあたしだと思うんだよね。


よし、勇気出して話しかけてみよう。



「あのさっ」


勢いよく後ろの席に座っているであろう一之瀬くんを振り返った。


「あ、れ…」


一之瀬くんは、教科書を壁みたいにして、居眠りしている。

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