海辺の狼〜イケメン4人に愛されて〜
な…何今の!?
冗談なのか、本気で言われたのか…。
澄ました顔の転校生からは、本心を読み取ることは難しそうだった。
「…うそ」
「へ?」
一之瀬さんがあたしを見ている。
その顔に、微笑みはない。
「嘘だよ、冗談。何本気にしてんだよ」
「なっ…」
呆れたようにため息を漏らす一之瀬さんに、少し苛立ちを覚えた。
あたし、もしかして遊ばれてる…!?
「友達になってくれるのか、お前」
真っ直ぐな瞳があたしを捕らえた。