海辺の狼〜イケメン4人に愛されて〜
答えは決まっていた。
だってあたしは、そのために一之瀬さんに声をかけたんだし。
「いいよ!あたしは今から一之瀬さんの友達!」
あたしは微笑んで言った。
一之瀬さんは少し驚いたような表情をした。
「…ありがとう」
「いえ、どういたしまして」
変な会話だなぁ、と思った。
けれど、素直に『ありがとう』なんて言える人なんだから、きっといい人なんだと思うんだ。
確信はないけどね。
「遼、これで本当に俺等の仲間だな」
「…え、仲間!?」
隣にいた夏がニッコリ笑っている。
なんだかやたら嬉しそうだ。