海辺の狼〜イケメン4人に愛されて〜
「…あれ、あそこに居るのって紅次郎と暦くんじゃない?」
あたしは校門の前にいる2人の人影を指差す。
「あ、本当だ」
「紅次郎ーっ、暦くーん」
あたしは大声で叫ぶ。
その2人が振り返ったことから、あの2人で間違いないことが分かった。
「おはよう、2人とも」
「おはようございます、如月さん」
「…おはよう」
2人のところに駆けていって早速挨拶をする。
「…おや、今日は一之瀬くんも一緒ですか」
暦くんがあたしの少し後から歩いてくる凜に気が付いて言った。
「…遼、もう凜と仲良くなったのか」
紅次郎が珍しく驚いた顔で言った。