海辺の狼〜イケメン4人に愛されて〜
「…何だよ、びっくりした」
「へへへ、すいませんね」
「…これでも使えよ」
バフッ…
「んな…!?」
凛の手から、水色のタオルがあたしの顔に降ってきた。
視界が水色に染まった。
「あ、タオル汚れちゃったじゃん! あたし自分の持ってるのに」
「いいよ、別に…俺あんまり汗かかない体質だし」
「駄目です! これ洗濯して返すから、凛はあたしの………」
そこまで言って、あることに気づく。
あたし…今日、タオル持ってくるの忘れた。
「ああああ今日タオル持ってくるの忘れたーっ!!」
あたしはムクリと起き上がる。
まるで畑作業をするおばさんみたいに頭の上にタオルが乗ったまま。